こんな悩みはありませんか?
「介護職の靴は何を選べばいい?」「滑りにくい靴なら入浴介助にも使える?」
まず職場の規則を確認し、床との相性、足へのフィットの順に選びましょう。 「耐滑性」は滑りにくさのこと。どの床でも滑らないという意味ではありません。
この記事では、職場へ聞く4つの質問、試着のチェック項目、公式仕様で比べる2製品を紹介します。候補を絞り、用途やサイズの買い間違いを避けるためのガイドです。
対象は介護職員の屋内業務用の靴です。高齢者本人用の介護靴とは異なり、入浴介助は職場指定の履物を別に確認します。

靴底の模様が深ければ、どんな床でも滑りにくいと思っていました

まず更衣室や浴室の決まりを聞いて、平らで乾いた場所を普段の速度で歩いて確認しよう

1. 最初に職場の規則を確認する
聞くことを4つに絞る
購入前に、責任者や教育担当へ次の4点を聞きます。
- 色、形、ロゴ、かかとの高さに指定はあるか
- 靴底の色や素材に指定はあるか。床を汚す靴底が禁止されていないか
- 入浴介助、厨房、屋外送迎で履き替えるか
- つま先を覆うこと、かかとを固定すること、甲を留めることが求められるか
同じ法人でも、特別養護老人ホーム、デイサービス、訪問介護などでルールは違います。通販の商品説明より先に、現場の指定を確認すると買い直しを減らせます。迷う場合は、候補商品の画面を見せて「この靴は通常業務用として規則に合いますか」と聞きましょう。
屋内通常業務と入浴介助を分ける
フロア、廊下、事務作業などの通常業務では、足に合い、床に適した屋内用の仕事靴を検討します。一方、入浴介助は水、せっけん、シャンプーで床の状態が変わります。布やメッシュの通気性を理由に、一般的なメッシュ靴を浴室で使うことを勧めることはできません。水場での装備、靴下、交換方法、乾燥場所まで職場へ確認してください。
2. 「滑りにくい」は床との相性で考える
すべての路面に対応する靴はない
東京労働局の転倒災害防止資料は、全路面に対応する靴はないと説明しています。乾いたシート状の床材、ワックスのかかった廊下、食堂の油分、水分のある出入口では、必要な性能が違う場合があります。メーカーの「滑りにくい」という表現だけで、勤務先の床での結果まで決めつけないようにします。
床の種類や濡れやすい場所を把握し、職場へ「雨の日の玄関」「配膳後の食堂」「清掃直後の廊下」で履く靴の条件を聞くと、選択肢を絞れます。施設の安全担当が耐滑試験の資料や指定品を持っているなら、商品名より先にその情報を確認します。
靴底の確認ポイント
- 靴底の材質とパターンが商品ページに書かれているか
- 乾いた床だけでなく、想定する床条件の試験や注意書きがあるか
- 屋外使用や水場使用の可否が明記されているか
- 溝の深さだけでなく、屈曲しやすさと足の接地が合うか
- 靴底が減ったときの交換目安が分かるか
厚生労働省の「転倒防止に有効な安全靴」では、靴底の溝が完全になくなる前に交換を検討する考え方が示されています。購入直後の性能だけでなく、毎日使った後の状態も選ぶ条件に含めます。

『耐滑』の一言だけで決めず、床と使用場所の注意書きまで一緒に見よう。職場の指定が最優先だよ
3. サイズとフィットを耐滑性と同じくらい見る
大きすぎても小さすぎても歩きにくい
厚生労働省の陸上貨物運送事業向けマニュアルでは、サイズが大小どちらも合わないと踏ん張りにくくなることが説明されています。大きい靴を厚手の靴下で埋める、小さい靴を履き慣らそうと我慢する方法は、仕事靴では避けたいところです。
夕方に足がむくむ人は、勤務時に近い時間帯と靴下で試着します。左右差があるなら、大きい方の足に合わせ、かかとが浮かないかを確認します。つま先を強く当てず、足指を軽く動かせる余裕も見ます。
店頭で行う5分チェック
- 立った状態でつま先が当たらないか
- かかとを床につけて、歩いたときに脱げないか
- 足幅と甲が圧迫されないか
- 前足部が自然に曲がり、靴だけが硬く折れないか
- 店頭で許可された平らで乾いた場所を、普段の速度で歩き、方向を変えて違和感がないか
片足だけでなく両足で、できれば数分歩きます。濡れた床で滑り具合を試すことはせず、商品説明と職場の条件で確認します。靴の中敷きが外せる製品は、取り外して足裏の当たりや洗い方も確認します。つま先を覆うデザインでも、保護性能を意味する先芯があるとは限りません。
危険物を扱う職場では、安全靴の指定を別途確認してください。痛みやしびれが続く場合は使用を我慢せず、職場へ相談し、必要に応じて医療機関へ相談します。
4. 仕事の場面ごとに「使わない条件」も決める
通常のフロア業務
歩行、立ち上がり介助、記録、物品運搬が混ざるなら、かかとが固定され、足指を動かしやすく、方向転換で脱げにくい靴を候補にします。通気性は蒸れ対策の一要素ですが、メッシュだから安全、疲れないとまでは言えません。
入浴介助や水濡れする場所
一般的な布・メッシュの仕事靴を水場用と兼用できるかは、職場の規則と製品の注意書きで決まります。防水性や浴室での耐滑性を、公式ページで確認できない商品について推測しません。入浴介助の担当者に、水場専用の履物、靴底の条件、使用後の洗浄・乾燥を聞いてください。
屋外送迎や雨天の出入口
屋外での使用を想定していない屋内向け靴もあります。雨天の送迎がある場合は、屋内フロア用と屋外用を分けるのか、レインシューズ等を用意するのかを職場へ確認します。「屋内で滑りにくい」と「雨の舗装路で安全」は同じ意味ではありません。
5. 公式情報で2製品を比較する
滑りにくさの説明を重視するならCSS-01N、ベルト調整や通気性を重視するならナースウォーカー203を、試着候補として確認できます。 どちらも職場の指定と足への適合が前提です。以下は実際に履いた順位づけではなく、公式仕様から候補を選ぶための比較です。
ここでは、公式ページで確認できた仕様だけを並べます。価格・在庫・仕様は変わるため、購入時に各ページを再確認してください。耐滑試験値が同じ条件で確認できないため、どちらが滑りにくい、疲れにくいという順位はつけません。
| 確認項目 | ミドリ安全 CSS-01N ネイビー | ASICS ナースウォーカー203 |
|---|---|---|
| 公式価格の表示 | 税込5,764円 | 税込7,590円 |
| サイズ | 21.5〜28・29cm | 21.5〜28・29cm |
| 幅 | EEE | 3E相当 |
| 甲・調整 | 合皮/メッシュ | メッシュ、ベルト2本 |
| 靴底 | EVA/合成ゴムハイグリップ | 耐滑試験値は本記事で未確認 |
| 中敷き | EVAカップインソール(抗菌・防臭) | 取り外し中敷き |
| 保護性能 | 先芯なし(つま先を覆うことと保護性能は別) | 公式ページで本記事未確認 |
| 重さ | 両足約400g(23.5cm基準の表示) | 片足・両足の比較条件がそろわないため比較しない |
| 注意 | 2026年2月頃から形状仕様変更品が順次出荷。屋外に適さない場合あり | 公式商品ページの使用条件を確認して購入 |
ミドリ安全の公式ページは、靴底やサイズ、重量の表示を確認しやすい一方、形状変更や使用場所の注意があります。ASICSはベルト2本や取り外し中敷きが確認できますが、この記事で耐滑性の優劣を示せる試験値は確認できませんでした。
通常業務の候補を絞るときは、ミドリ安全 CSS-01Nの公式仕様・サイズを確認する、ASICS ナースウォーカー203の公式紹介を確認するのように、公式情報を見てから職場へ相談します。
6. 買う前の比較・試着手順
先にメモする項目
スマートフォンに「職場の規則」「床」「使用場面」「足の条件」「予算」を5行でメモします。たとえば、架空の新人Aさんがデイサービスで買い替えるなら、次のように整理します。
架空の場面です:通常は乾いたフロア、雨の日は玄関が濡れる。入浴介助は指定サンダルへ履き替える。黒か紺、かかと固定、予算8,000円以内。右足の甲が当たりやすい。
このメモがあれば、通販の候補を「幅が合うか」「ベルトで甲を調整できるか」「水場を兼用しないか」で確認できます。
試着できない場合
返品・交換条件、送料、室内での試着可否、サイズ表の測定方法を先に確認します。勤務用の靴下で、床を傷つけない場所で短時間だけ試着し、外で履いてから返品できない条件を見落とさないようにします。通販の口コミは個人差があるため、職場の床や足にそのまま当てはめません。
職場に聞く質問テンプレート
「通常業務用の靴を探しています。床は主に(床の種類)で、雨の日は(濡れる場所)を通ります。入浴介助では(指定装備)に履き替えます。靴底の色、かかとの固定、メッシュ素材について決まりはありますか。候補はこの2つですが、使えるか確認できますか」
7. 手入れと交換の目安を決める
勤務後は、表面の水分や汚れを落とし、製品の表示に従って乾かします。濡れたままロッカーに密閉すると、におい、劣化、型崩れの原因になり得ます。洗えるか、水拭きまでか、乾燥機を使えるかは製品ごとに違うため、自己流で洗浄しません。
靴底の溝が浅くなった、片側だけ減った、かかとが浮く、甲を留めても足が動く、縫い目や接着部が傷んだ場合は、使用を続ける前に責任者へ相談します。厚生労働省は靴底摩耗時の交換を案内しています。交換時期を日数だけで決めず、床と歩き方、勤務日数を含めて点検します。

まだ履ける気がすると、交換を後回しにしそうです

月1回、靴底と留め具を写真で確認すると、減りや破れに気づきやすいよ
8. 新人向けチェックリスト

購入前に、次の項目をすべて埋めてから注文します。
- □ 職場の色、靴底、かかと、素材の規則を確認した
- □ 通常業務と入浴介助の履物を分けた
- □ 主な床と、濡れる場所を把握した
- □ 商品ページで靴底・サイズ・使用上の注意を読んだ
- □ 両足を仕事用の靴下で試着した、または返品条件を確認した
- □ つま先、幅、甲、かかと、屈曲、重さを歩いて確認した
- □ 中敷きやベルトを調整できるか確認した
- □ 手入れと乾燥場所を決めた
- □ 靴底の摩耗・破れを点検する日を決めた
- □ 迷う条件を責任者に質問した
職場規則、床面、足合わせ、手入れの4つを順番に確認すると、候補を比較しやすくなります。
よくある質問(Q &A)
Q1. 介護職の靴はナースシューズなら何でもよいですか?
A、いいえ。ナースシューズという呼び名だけで、職場の床への適性や規則が決まるわけではありません。靴底、サイズ、かかとの固定、使用場所を確認し、職場指定があればそれを優先します。
Q2. 滑りにくい靴なら入浴介助にも使えますか?
A、使えるとは限りません。浴室は水やせっけんで床条件が変わり、一般的なメッシュ靴を推奨できない場合があります。水場用の別装備や交換方法を職場へ確認してください。
Q3. 靴底の溝が深いほど安全ですか?
A、溝の深さだけでは判断できません。床、靴底材、足の接地、摩耗などが関係します。東京労働局も全路面対応の靴はないと説明しているため、使用場所の条件と公式注意書きを見ます。
Q4. つま先を覆う靴なら安全靴ですか?
A、違います。つま先を覆うデザインでも、先芯などの保護性能があるとは限りません。重量物や落下物の危険がある職場では、安全靴の指定と規格を確認してください。
Q5. 介護職の靴はどこで買えますか?ワークマンやクロックスも候補ですか?
A、靴専門店、メーカー公式通販、作業用品店、通販などで探せます。ワークマンやクロックスというブランド名だけで、介護職の全職場に合うとは判断できません。型番ごとの靴底、かかとの固定、職場の規則、屋内・水場の使用条件を確認し、可能なら仕事用の靴下で試着します。痛みやしびれが続く靴は我慢せず、店員や職場の担当者へ相談します。
Q6. いつ交換すればよいですか?
A、日数だけでなく、靴底の摩耗、片減り、かかとの浮き、留め具や接着部の傷みを見ます。異常があれば使用を続ける前に職場へ相談し、厚生労働省の案内どおり摩耗した靴底は交換対象として考えます。
Q7. 白い靴や「疲れない靴」を選べばよいですか?
A、色は職場の指定に合わせます。白が必須とは限らず、靴底の色やロゴの規則も確認してください。「疲れない」は誰にでも当てはまる保証ではありません。幅、甲、かかとの固定、重さの感じ方を試着で確かめましょう。靴を替えても痛みやしびれが続く場合は医療機関へ相談してください。
まとめ:職場に合う靴を、床と足の両方から選ぶ
介護職の靴選びは、商品ランキングから始めるより、職場の規則と使用場面を確認する方が失敗を減らしやすい手順です。屋内通常業務の候補を、床との相性、サイズ、屈曲性、重さ、重心、かかとの固定、手入れと交換のしやすさで比べます。
入浴介助は別装備の指定を確認し、一般メッシュ靴との兼用を前提にしません。
購入前は、候補の商品ページとこの記事のチェック項目を持って、職場の担当者に質問してください。公式ページで分からない耐滑性や水場の使用条件は推測せず、メーカーと職場へ確認することが安全な選び方につながります。
参考にした公的資料
- 厚生労働省「転倒防止に有効な安全靴」:耐滑性、屈曲性、重さ、重心、床との相性、靴底の溝に関する案内。
- 厚生労働省「陸上貨物運送事業における転倒災害防止マニュアル」PDF:サイズ不適合時の踏ん張りにくさ、床に合う耐滑性に関する説明。
- 東京労働局「転倒災害防止」資料:全路面対応の靴はないという考え方。

